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中国 リゾート建設で戦略拠点開発か

2011年09月04日

 

 【新唐人2011年9月5日付ニュース】中国当局の背景を持つ中国の資産家がアイスランドに広大なリゾートセンターを建設予定です。これは、欧米に戦略拠点を築こうとする中国政府の策略の一部ではないかとの憶測を呼んでいます。

 
リゾート建設の審査に当たっている、アイスランドの内政大臣は9月1日、この計画に対し警戒感を隠しませんでした。
 
中国は土地の購入に、強い関心を持っています。アイスランドだけではありません。しかし、今回はこれまでとは違い、300平方キロもの広大な土地の購入です。相当な面積です。我々はこれに対し、慎重に対処しますが、これは自然なことです。
 
投資会社の社長、黄怒波(こう どは)氏は、かつて中国共産党の中央宣伝部長として、海外宣伝を担っていました。「エコツーリズムを開発する」との触れ込みで、アイスランドの農場の所有者と初期契約をすでに結びました。購入金額は日本円で約7億円。投資総額は約150億円だといわれています。
 
これに対して、中国政府はリゾート建設との口実で、大西洋北部に戦略拠点を築こうとしているとの懸念が絶えません。アイスランドはヨーロッパとアメリカの間にあり、北大西洋条約機構、NATOの範囲に属し、地理的に大変重要です。しかも、北極海の氷河融解に伴い、この地域に眠る天然資源が注目を浴び、領有権争いが激しくなっています。
 
アイスランドの法律によれば、土地所有者は、地上の天然資源も手に入れられるため、アイスランド当局は慎重に対処したいと述べます。
 
中国によるアイスランドへの大規模投資は、今回が初めて。アイスランドは2008年に金融危機で国が破産して以来、外資による経済立て直しを目指しています。
 
 

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